電波

ある日瑞穂基地各部署に以下のような通達が下された
『本日より一週間後、第二回瑞穂杯を執り行う
ついては各部署から一名ずつ代表審査員と参加者を複数名出されたし』

瑞穂杯、それは所謂レクリエーションの一環として企画された料理コンテストのことである
一見ただの余興にすぎないそれは前回多くの者達に恐怖と絶望、そしてトラウマを植えつけたのだった
さらにたちの悪いことに前回参加者のほとんどがリベンジを心に誓い(若干間違った方向に)切磋琢磨しているのである
 
ギアドライバー詰め所にて
「ということで審査員は一矢で良いと思う奴挙手」
「な!手前ら裏でコソコソ何かやってると思ったらそういうことかよ!」
「ほ、ほら楓が出るからさ贔屓してるとか思われたら嫌だろ?な!」
「俺もさほらカグヤがさ……」
「オマエラ……死刑宣告をアリガトウ」
 
一方管制室では
「え!?私なんかが代表審査員でいいんですか!……えへへ、折角だからタッパ準備しようかな〜」
「そ、そうですねそれがいいと思いますよ?」(…ああーん、すごく罪悪感がー)
「あー草壁伍長、一応特殊任務ということで特別手当の申請は出しておいた」(…このくらいしてやってもバチはあたらんよな……)
「へ!?ご飯食べれる上にお給金まで出るんですか!!私今とてもしあわせです!」
((((…不憫な……))))


そして情報部
「ヒャッハーこりゃどういうことだ誰もいやがらねーぜ!」
「皆逃亡、指令是原因也」
「…………フフフ」

続くかも知れず